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声に出して読みたいテクニカルターム
2018年11月22日 | スタッフBLOG
皆さんこんにちは、柔整学科教員の藤原です。
今回は僕自身が気を付けている
テクニカルターム(専門用語)の多用についてです。
専門用語を使うとなんとなくかっこいいので、つい使ってしまいがちですが、手首を骨折して痛みと不安のさなかの患者さんに
「コーレス骨折ですから整復してコットンローダ肢位でシーネに固定してからアームスリングしておきますね」
などと言ったところで伝わるでしょうか?
「え?今なんて??」
専門用語は相手には伝わりにくいものです。
とくに横文字の専門用語を多用すると非常に分かりにくくなります。
一例を有名マンガ「BLEACH」から挙げてみましょう。
「クインシーの石田は、ソウル・ソサエティ編の時点でクインシー・レットシュティールを使ったときに、ブルート・アルテリエ無しのハイリッヒ・プファイルでマユリを倒している。
その石田がヴァンデンライヒのシュテルンリッターになって、クインシー・フォルシュテンディッヒとブルートとAのシュリフトに付随する特殊能力を覚えたとしたら脅威はさらに増すだろうし、霊子収束力がレットシュティールより上のフォルシュテンディッヒならスクラヴェライの効果も劇的に上昇するだろう」
この状態で、すでに何がなんやら・・・・;;
これを漢字にしてみると...
「滅却師の石田は尸魂界編の時点で滅却師最終形態使ったときに、動血装無しの神聖滅矢でマユリを倒している。
その石田が見えざる帝国の星十字騎士団になって、滅却師完聖体と血装とAの聖文字に付随する特殊能力を覚えたとしたら脅威はさらに増すだろうし、霊子収束力が最終形態より上の完聖体なら聖隷の効果も劇的に上昇するだろう」
いかがでしょうか?
意味は分からないにしても格段に読みやすくなり、言いたいことも伝わるのではないでしょうか?
会話は、相手に伝わらないと意味がありません。
言葉は言い方や言い回しではなく、正しく伝えることが大切です。
とくに患者さんへのインフォームドコンセント、
すみません(笑)
「説明と同意」はなるべく分かりやすく言い換えて、相手に伝わるようにしないといけません。
ここで、冒頭の患者さんへの説明文を漢字にしてみると...
「橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)ですから、整復後に再転位防止のために肘関節90度屈曲位、前腕回内手関節掌屈尺屈位で副木に固定してから提肘しておきますね」
となります。
漢字に変換すればいいというものでもありませんね、難解度は横文字のときと変わりません。
この場合は、
「手首の骨折ですから治療した後に骨がずれないように固定してサポーターで腕を吊り下げて支えておきますので動かしたりしないように注意してくださいね」のように、必要な情報と注意事項を分かりやすく伝えるだけで十分だと思います。
すごくよくわかりました!安心です!!
このとき、患者さんがいちばん気になるのは治るまでの期間でしょうから、
「固定期間は4~6週間くらいですよ」
と伝えてあげると、さらに安心と信頼が得られて良いと思います。
患者さんには優しく分かりやすい言葉で説明するように心掛けましょう!
それではまた次回のブログでお会いしましょう、さようなら。 ― category ―