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2026.03.25 コラム

スポーツトレーナーになるには? 資格の種類や取得方法、なるまでの流れを解説

選手がより高いパフォーマンスを発揮するためには、専門的な知識と技術を持つスポーツトレーナーによるサポートが不可欠です。

近年、スポーツ科学の発展や競技レベルの向上に伴い、スポーツトレーナーに求められる役割はますます高度化・多様化しています。しかし、スポーツトレーナーとして活躍するためには、適切な知識と技術を習得し、資格を取得することが重要です。

本記事では、スポーツトレーナーの仕事内容や種類、取得しておくと役立つ資格、スポーツトレーナーになるための具体的なステップなどを詳しく解説します。

スポーツトレーナーとは?

スポーツトレーナーは、選手のパフォーマンス向上をサポートする専門家です。その仕事は多岐にわたりますが、主に以下の3つがあります。

● トレーニングの指導
● 体のメンテナンス
● 健康管理

トレーニングの指導

選手の能力を最大限に引き出すため、個々の競技特性や体力レベルに合わせたトレーニングメニューを作成し、指導を行います。

筋力や持久力向上はもちろん、競技特有の動きを強化するトレーニングも取り入れ、パフォーマンス向上を総合的にサポートします。

体のメンテナンス

選手の体をケアすることも重要な役割です。けがの予防には、テーピングやストレッチ、マッサージなどを実施します。

けがが発生した場合は、アイシングなどの応急処置を施し、状態によっては医師や理学療法士と連携して、競技復帰に向けたリハビリテーションをサポートします。

健康管理

選手が常に良いコンディションで競技に臨めるよう、日常生活からサポートします。食事や睡眠の指導、メンタル面のケアなど、選手の生活全般に関わり、心身両面から健康状態を管理します。

スポーツトレーナーの種類と資格

スポーツトレーナーは、専門分野によっていくつかの種類に分けられます。ここでは、それぞれのトレーナーの役割と特徴について解説します。

スポーツトレーナーの種類

スポーツの現場で活躍するトレーナーは、主に以下の5つに分類できます。

● アスレティックトレーナー
● メディカルトレーナー
● ストレングストレーナー
● コンディショニングトレーナー
● フィットネストレーナー

それぞれの特徴について見ていきましょう。

アスレティックトレーナー

アスレティックトレーナーの主な役割は、競技現場におけるけがの予防と応急処置、そしてリハビリテーションです。選手が安心して競技に取り組めるよう、健康管理のアドバイスも行います。

また医師と連携して競技の特性を考慮した、専門的なアドバイスを選手やチームに提供するのもアスレティックトレーナーの大切な役割です。

メディカルトレーナー

メディカルトレーナーは、主に医療機関において、けがや病気からの機能回復をサポートします。選手だけでなく、一般の患者さんのリハビリテーションも担当し、日常生活への復帰を支援するのも業務の一つです。

ストレングストレーナー

ストレングストレーナーは、選手の体力向上と身体機能の強化を専門とするトレーナーです。個々の選手に合わせたトレーニングメニューを考案・作成し、指導します。

さらにパフォーマンス向上に不可欠な要素として、日々の食生活に関するアドバイスも行います。

コンディショニングトレーナー

コンディショニングトレーナーは、選手が試合や練習で良いパフォーマンスを発揮できるよう、その前後のコンディションを整える役割を担います。

具体的にはマッサージやストレッチなどの施術を通して、疲労回復をサポートし、体の状態をより良好な状態に近づけます。

フィットネストレーナー

フィットネストレーナーの役割は、主にスポーツジムやフィットネスクラブで、一般の方々を対象に運動指導や健康管理のサポートを行うことです。運動の目的は、ダイエットや体力向上、健康維持などさまざまです。

フィットネストレーナーは、スポーツトレーナーとしての基礎的な知識や技術を習得できるため、将来的にスポーツ分野で活躍するための入り口としても位置付けられます。

スポーツトレーナーの資格

スポーツトレーナーになるために必須の資格はありませんが、専門知識や技術を証明する資格を取得することで、就職やキャリアアップに有利になる場合があります。スポーツトレーナーに関連する主な資格は、民間資格と国家資格に分けられます。

資格の種類 資格名
民間資格 ● NSCA
● JATAC-ATC
● JSPO-AT
国家資格 ● 柔道整復師
● あん摩マッサージ指圧師
● 鍼灸師
● 理学療法士

それぞれの概要について見ていきましょう。

NSCA

NSCAは、全米ストレングス&コンディショニング協会(NSCA)が認定する国際的に認知されたパーソナルトレーナーの資格です。

NSCAには、NSCA-CPTとNSCA-CSCSの2つの主要な資格があります。NSCA-CPTは、主に一般の人々を対象とした健康増進や体力向上を目的とした運動指導を行うための資格です。

一方、NSCA-CSCSは、アスリートやスポーツチームを対象に、競技力向上を目的とした、より専門的かつ高度なトレーニング指導を行うための資格です。

JATAC-ATC

JATAC-ATCは、ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会(JATAC)が認定する、「認定アスレチック・トレーナー:JATAC-ATC」の称号を使用するための民間資格です。資格取得には、JATACが認定する講習会や通信教育講座を受講し、所定の単位を取得する必要があります。

この資格を取得すれば、スポーツ現場でのけがの予防や応急処置、リハビリテーションなどに関する一定の知識と技術を有していることが証明できます。

JSPO-AT

JSPO-ATは、日本スポーツ協会(JSPO)が認定するアスレティックトレーナーの資格です。

この資格は、スポーツトレーナー関連資格の中でも取得難易度が高いことで知られています。取得することで、アスリートの健康管理やけがの予防、応急処置、リハビリテーションなど幅広い分野における専門知識と技術の証明となるでしょう。

プロスポーツチームや代表レベルのチームなど、より高いレベルのスポーツ現場で活躍する機会が得やすくなります。

柔道整復師

柔道整復師は、骨折や脱臼、捻挫、打撲、挫傷といった、主に急性の外傷に対して施術を行うことができる国家資格です。

接骨院や整骨院、病院などで、テーピングや包帯による固定、整復、手技療法、運動療法、物理療法などを用いて、患者さんの症状改善と機能回復をサポートします。

またスポーツ現場においては、けがの予防やリハビリテーション、コンディショニング指導など、スポーツトレーナーとしての役割を担うこともあります。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、マッサージ指圧などの手技を用いて体の不調を改善するための施術を行う国家資格です。この資格を取ることで、病院や治療院、介護施設、スポーツ関連施設などさまざまな場所で、筋肉のこりや痛み、関節の可動域制限、血行不良、疲労回復といった幅広い症状に対処できます。

スポーツ分野では、コンディショニングやリラクゼーションを目的とした施術で、選手のパフォーマンス向上をサポートする役割も担います。

鍼灸師(はり師・きゅう師)

鍼灸師は、鍼(はり)と灸(きゅう)を用いて、体の経穴(つぼ)を刺激することで、さまざまな不調の改善を促す施術を行う国家資格です。

鍼灸師として活動するためには、「はり師」と「きゅう師」の両方の国家資格を取得する必要があります。鍼灸治療は、筋肉や関節の痛み、神経痛、自律神経の乱れ、冷え性、内臓の不調など幅広い症状に対応することが可能です。

スポーツ分野では、けがの早期回復やコンディショニング、疲労回復などを目的に活用されています。

理学療法士

理学療法士は、けがや病気、加齢などによって身体機能が低下した人々に対し、リハビリテーションを通じて機能回復を支援する国家資格です。

医師の指示のもと、運動療法、物理療法(温熱、電気、光線など)、日常生活に向けた訓練などを組み合わせ、患者さん一人ひとりの状態に合わせたリハビリテーションプログラムを作成し実施します。

病院やリハビリテーション施設、介護施設、スポーツ関連施設など、幅広い分野で活躍しており、スポーツ分野では選手のけがからの復帰をサポートする役割も担います。

スポーツトレーナーになるまでの流れ

スポーツトレーナーを目指す方法は一つではなく、いくつかのルートがあります。主な方法としては、以下の3つが挙げられます。

● 専門知識が学べる大学や専門学校に通う
● 現場で経験を積む
● 医療系資格を取得して転職する

専門知識が学べる大学や専門学校に通う

スポーツトレーナーを目指す上で、大学や専門学校で専門知識を体系的に学ぶことは、非常に有効な方法です。

スポーツトレーナーの仕事に結びつきやすい学科としてはスポーツ科学や健康科学、リハビリテーション科学などが挙げられます。より具体的な科目でいうと、解剖学や生理学、運動学、バイオメカニクス、栄養学、トレーニング理論、スポーツ心理学、応急処置、テーピング、リハビリテーションなどです。

また一部の学校では、スポーツ現場での実習やインターンシップの機会も提供されており、実践的なスキルを習得することも可能です。

現場で経験を積む

スポーツトレーナーとして活躍するためには、大学や専門学校で専門知識を学ぶ以外にも、現場で実務経験を積むという道があります。

例えば、トレーニングやスポーツが好きで、日頃から熱心に取り組んでいる方であれば、フィットネスクラブやスポーツジムでトレーナーとして働き始めることも一つの選択肢です。現場では、学校で学ぶような知識や理論以外に、実践的な指導スキルやコミュニケーション能力を磨けます。

また、さまざまな年齢層や体力レベルのお客様と接することで、臨機応変な対応力も身につきます。さらに、経験豊富な先輩トレーナーから直接指導を受けたり、スポーツチームや医療機関との連携を通じて、人脈を広げたりする機会にも恵まれるでしょう。

医療系資格を取得して転職する

スポーツトレーナーとしての専門性をさらに高め、活躍の場を広げるには、医療系の国家資格を取得することも有効な選択肢です。

特に柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、理学療法士などの資格は、けがの予防や施術、リハビリテーションに関する専門知識と技術を証明するものであり、スポーツの現場でのニーズも高いです。

資格を取得することで、医療機関や介護施設、スポーツチームなど、より幅広い分野で活躍できるようになります。また資格取得を通じて得られる医学的な知識は、競技特性や個々の選手の状況に応じた、より適切なアドバイスやサポートを提供する上でも役立ちます。

柔道整復師という選択

スポーツトレーナーとして活躍するための資格は複数ありますが、ここでは柔道整復師という選択肢について詳しく解説します。柔道整復師は、国家資格でありながら、スポーツ現場でも生かせる知識と技術を習得できるため、近年注目されている資格です。

柔道整復師の主なメリットは以下の4点です。

● 独立開業ができる
● 保険診療が認められている
● 女性も活躍しやすい
● 活躍できる職場が豊富

独立開業ができる

柔道整復師は、資格取得後に自らの施術所(接骨院や整骨院)を開業する権利が認められています(※)。これは、理学療法士など他の一部の医療系国家資格にはない特長です。

独立開業には、経営スキルや集客力も必要となりますが、成功すれば収入の向上が見込めます。また勤務時間や休日、施術方法などを自分で決定できるため、ワークライフバランスを重視した働き方や、自身の理想とする施術方針を追求することも可能です。

※参考:日本政策金融公庫.「はり師・きゅう師・柔道整復師の施術所の創業ポイント」.https://www.jfc.go.jp/n/finance/sougyou/sougyou-point/202411/ ,(参照2025-03-03).

保険診療が認められている

柔道整復師の一部施術は、健康保険の適用対象となることが大きな特徴です(※)。整体やカイロプラクティックなど、他の代替医療の多くは保険適用外であるため、この点は開業した際に、集客において大きな強みとなるでしょう。健康保険が適用されるため、患者さんは施術費の自己負担額を軽減でき、より気軽に施術を受けられます。

ただし、保険診療の対象となるのは外傷性の骨折や脱臼、打撲、捻挫、挫傷(肉離れなど)といった急性のけがに限られます。慢性的な肩こりや腰痛などは、保険診療の対象外となることに注意が必要です。

※参考:厚生労働省.「柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて」.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/jyuudou/index.html ,(参照2025-03-03).

女性も活躍しやすい

柔道整復師は、性別に関わらず活躍できる職業ですが、特に女性にとって働きやすい環境が整ってきました。

女性施術者による施術を希望する患者さんも多く、女性柔道整復師のニーズは高いです。また、女性特有の体の悩みや不調について、同性だからこそ共感しやすく、きめ細やかな対応ができることも強みです。

活躍できる職場が豊富

柔道整復師の資格を取得すると、スポーツトレーナーとしての活動はもちろん、医療や福祉、教育など多様な分野で活躍することができます。主な就職先としては、以下のような場所が挙げられます。

● 整骨院や接骨院
● リハビリ施設
● 整形外科
● 養成学校の教員

整骨院や接骨院

柔道整復師が活躍する職場の代表例が整骨院や接骨院です。接骨院や整骨院に勤務する柔道整復師は、来院した患者さんの骨折や捻挫などのけがを、自然治癒力を最大限に引き出せるよう施術を行います。

リハビリ施設

リハビリテーション施設では、柔道整復師は主に機能訓練指導員として、高齢者や障害者、けがや病気からの回復を目指す患者さんに対し、身体機能の維持・回復をサポートします。また患者さんの身体機能だけでなく、精神的なサポートやモチベーションの維持も重要な役割です。

整形外科

整形外科においては、柔道整復師は主に医師の指示の下、リハビリテーション部門で運動療法や物理療法、日常生活動作指導などを担当します。また医師や理学療法士、作業療法士といった他の医療専門職と連携し、チーム医療の一員として患者さんの早期回復と社会復帰をサポートします。

養成学校の教員

柔道整復師としての経験を生かし、養成学校の教員として将来の柔道整復師を育成するという選択肢もあります。

教員になるためには、柔道整復師免許取得日以降、原則4年以上の実務経験と指定された講習会の受講が必要です(※)。講習会修了後、専科教員として認定され、柔道整復師養成施設で、基礎柔道整復学、臨床柔道整復学、柔道整復実技、臨床実習指導など、専門分野の講義や実技指導を担当することができます。

教員としての仕事は、自身の知識や技術を次世代に伝えるだけでなく、教育を通じて柔道整復業界全体の発展に貢献できる、やりがいのある仕事です。

※参考:厚生労働省.「厚生労働大臣指定柔道整復師学校養成施設
令和7年度専科教員認定講習会受講願書」p6.https://www.judo-seifuku.or.jp/common/doc/specialist/test/application-form.pdf ,(参照2025-03-03).

【まとめ】

スポーツトレーナーを目指すなら柔道整復師の資格取得がおすすめ

ここまでに解説してきたように、スポーツトレーナーは、選手のパフォーマンス向上や体調管理をサポートするやりがいのある仕事であり、その専門性を証明するために、NSCAやJATAC-ATC、JSPO-AT、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、理学療法士など、さまざまな資格が存在します。

中でも柔道整復師は、スポーツ現場で求められるけがの予防や応急処置の他、リハビリテーションに関する知識・技術を習得できることに加え、独立開業の道も開かれているなど将来のキャリアパスを広げる上でも有利な資格です。

スポーツトレーナーを目指す上でどの資格を取得するかは、自身の興味や将来の目標によって異なります。しかし、もしスポーツ現場でけがの対応に強みを持ち、将来的には独立開業も視野に入れているのであれば、柔道整復師の資格取得を検討する価値は十分にあります。

柔道整復師を目指すための進路について詳しく知りたい方は、近畿医療専門学校にご相談ください。

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