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第67回日本東洋医学会学術総会に参加してきました。
2016年6月13日 | 行事・イベント
今年は香川県で行われた東洋医学会、『パラダイムの継承とその未来』~多様な漢方に橋をかける~とのテーマで、東洋医学を学ぶ医師の先生方の数多くの発表がなされました。
内容はやはり漢方薬の処方、効果などについてが多く、直接漢方薬の処方ができない鍼灸師の参加は少なかったように感じましたが、中には医師を対象に鍼灸師が鍼の打ち方をレクチャーするような講座もあり、おもしろい内容となっていました。
また、今回東洋医学会としては初めて、ランチョンセミナーで内科医の先生によるお灸の実践報告やウガンダを中心にお灸の啓蒙活動をされている鍼灸師の活動紹介があり、興味深く聞くことができました。
学術総会全体を通して、医師の先生方の東洋医学への関心の高さ、理解の深さを改めて感じました。
東洋医学に基礎を置く鍼灸にも非常に高い関心と期待を寄せられていることが伝わり、心を強くした反面、鍼灸師に対しては「鍼灸という技術は非常に有用で患者を救うことができるもので、ぜひ後世に残し伝えていきたいが、鍼灸師は滅んでも構わない」という過激な発言をされる先生もおられ、改めて鍼灸師の存在意義と技術、知識の向上を考えさせられた学術総会でした。
(文責)鍼灸科 菊地 ― category ―