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ふしぎ発見!
2016年3月29日 | スタッフBLOG
こんにちは、柔道整復学科教員の川﨑です。
今からちょうど250年前の1766年に、英国名門貴族で、物理学者であり化学者でもあったヘンリー・キャベンディッシュが、金属と酸の化学反応により、可燃性の気体が発生することを発表しました。
それではここで、クエスチョンです。人類で初めて取り出されたこの気体は、中学校の化学で習う周期表1番の元素で、私たちの身体にも必要不可欠なものであり、次世代エネルギとしても大変注目されているものなのです。さて、その気体とは一体何でしょう?
正解は、皆さんもうお分かりですね。そう、水素でした。
では、水素は私たちの身体や社会に、どのように関係しているのでしょうか。
人間の身体は、およそ60%が水で、水分を構成する為に水素が多く存在しており、細胞も水素イオンによるエネルギで活動しています。
社会においては、水素燃料として、自動車メーカにより燃料電池自動車(FCV)の開発がされています。また、ドイツの研究チームが発見し、大阪大学との共同研究により、硫化水素に超高圧をかけると、セルシウス温度で零下70度の時点で電気抵抗がゼロの超伝導状態になることがわかりました。これは、超伝導リニアや、脳の検査をするMRIなどに応用されます。
その他、消毒薬(過酸化水素)や、ロケット燃料(液体水素)にも使われています。
環境にも優しい水素エネルギには、多くの期待と可能性が高まっています。
今年は、水素発見から250周年アニバーサリィですので、皆さんも身近にある水素に目を向けてみてはいかがでしょうか。
※水素水を飲みつつ、来るべき水素社会に思いを馳せる。 ― category ―