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【不定期連載】「かぜ」と「風邪」②~間違った対処法編~

前回(「かぜ」と「風邪」①~原因と予防編~)は、風邪の原因と予防についてお話ししましたが、皆さんは風邪を引いたらどうしますか?

以前は、『しない方がいい』と言われていたことでも医学が進歩し、『しても大丈夫』とか『むしろやった方がいい』と言われるようなこと、またその逆のこともあります。

今回はそんなことを色々と紹介していこうと思います。

お風呂は、高熱が出ていなければ「ぬるめのお湯」なら問題なし
●お風呂に入ってはいけない

昔は、『風邪を引いたら風呂に入るな』と言われたものです。でも最近では少し変わってきているようです。

ぬるめのお湯で体温も高熱でなければ入っても問題はない。

入浴は体を清潔に保つためにも、咽頭の加湿のためにも、また、気持ちの良い睡眠を取るためにも、ぬるめのお風呂(41℃程度)での入浴なら問題はないということです。

但し、気をつけてほしいのは「高熱でなければ」です。体温が38℃を超えるような場合や下痢や嘔吐がある場合はやはり控えておいた方がいいでしょう。あと、湯冷めにも気をつけてくださいね。

 

熱が出て暑いのに、無理やり布団をかぶるのは良くない
●わざと汗をかく

人によっては厚着をしたり布団をかぶってわざと汗をかくという方もいらっしゃるかもしれません。とにかく汗をかいて悪いものを出そうみたいな感じで。

しかし、下痢が長く続いているような状態では脱水状態になりがちです。その上、さらに汗をかくということをすれば脱水状態に拍車をかけるようなもの。お風呂に入るときも熱い風呂(43℃)は避けましょう。

但し、これも注意が必要で、もし寒気を感じているときは暖かくしてあげる必要があります。水分補給もしっかりしましょう。

 

アイスノンで体を冷やすなら広範囲に冷やす
●アイスノンや氷枕を使う

昔から熱が出ているときは額のところに冷たいタオルをおいたりして頭を冷やすということをしますよね。マンガやテレビでもよくそんなシーンを目にすると思います。

でも、おでこを冷やしても、それほど熱は下がりません。また、寒がっているときに使うと余計に寒くなるので注意が必要です。

では、アイスノンなどで熱を下げるにはどの様に使えばいいのでしょうか。

後頭部だけではなく、脇の下、股の間、場合によって背中全体など、同時に冷やすことで効果が出ます。つまり広い範囲を冷やして初めて熱が下がります。

十分な水分補給をしてゆっくり休む
●おなかいっぱい食べる

風邪を引いたら『よく食ってよく寝ろ』なんて言われませんでしたか。これも間違いで、風邪の時はウイルスが胃腸にも影響し栄養の吸収が悪くなります。だから、無理に食べても体への負担が増えるだけです。

風邪を引いたときに必要なことは十分な水分補給と休むこと。

といっても、これも注意が必要で一度に多く飲むと胃腸の負担がかかり吐く可能性があるので、こまめに飲むことが重要です。

抗生物質でウイルスは死なない
●抗生物質が効く

抗生物質の効果があるのは、細菌に対してです。

前回もお話ししたように風邪の原因はウイルスです。なので、ウイルスに抗生物質を投与しても効果は期待できないのです。

ただし、稀に細菌性の風邪もあるため、なかなか治らない風邪であればしっかりと医師に診てもらいましょう。

風邪薬で風邪は治らない
●風邪薬で風邪を治す

風邪の原因のほとんどはウイルスです。しかし、現在風邪を引き起こすウイルスに効果がある薬はありません。風邪を治すのに効かないだけでなく、むしろ副作用によって治るのが遅くなる場合だってあるんです。

では風邪薬はなんのためにあるのか。それは症状を和らげるためにあるのです。風邪が治るのは自分自身の回復によるものなのです。

しかし、これも注意が必要です。ただの風邪ではない場合もあるので、ひどい時(38℃以上の高熱など)や子供が風邪の時には、自分で判断せずに医師の診断を受けてください。

特に、乳児(赤ちゃん)では、RSウイルスにかかって風邪の症状が出た場合、重症化することがあります。すぐに小児科へ連れて行ってあげてください。

風邪を引かない体づくりを心がけよう

知らずにやっていたものもあったのではないでしょうか。

今回の話の中で挙げたものも一例で、他にもまだまだあり色々と意見が分かれているものもあります。そして、やってもいいとされているものでも注意が必要な場合がたくさんあります。

まずは、風邪を引かない体づくりをしましょう。それでも、風邪を引いたときは自己判断で対処せず、医師にしっかり診てもらい、どうすべきか相談しましょう。

 

次回からは、東洋医学における「風邪」についてお話ししていきます。

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